点字プリンター拡販

病院など医療機関に・専用ソフトとセット販売

日本テレソフト(東京都千代田区、金子秀明社長、03・3264・0800)は、点字プリンターの販売を病院や調剤薬局など医療機関に広げる。視覚障害を持った患者への医療サービス向上の一環として、薬の説明や健康指導に点字を利用してもらう。点字を読めない健常者でも簡単に点字を作成できる専用ソフトとセットで販売する。販売代理店も募集していく。

日本テレソフトが医療機関へ販売するプリンターは、点字と通常の文字が並列表記で印刷できる「ドッグマルチ」(価格は1台130万円。)

点字の分からない人でも書かれた内容が判別できるもので、海外を含めて点字と墨字が並列表記できる点字プリンターは同製品しかないという。これまで同社は、盲学校や行政機関を対象に点字プリンターを販売していたが、最近になって医療機関から点字プリンターの問い合わせが増えてきた。

視覚障害者が患者として来院する場合、病院側に診察や配布する薬の内容を説明できる環境整備が十分でないケースが多い。同社は医療機関でも点字プリンターの利用ニーズが高いと判断。 04年度から病院への販売を本格化することになった。

同社は病院でのプリンターの利用勝手を向上するため、点字の分からない人でもパソコンで簡単に点字が作成できるソフトや作成文を薬袋の上にそのまま貼れる印刷用紙を開発。これまでに大阪市立大付属病院や聖隷浜松病院など全国7ヵ所の病院や調剤薬局に導入している。今後も大規模病院へのプリンターの普及を図る一方で、複数の病院や調剤薬局が共同利用できる販売の方法なども検討する。

pagetop

Copyright (C) 1986-2023 日本テレソフト All rights reserved.