ホームページの情報を点字で提供、即販マルチ情報機器とパソコン接続

■ 専用ポータルサイトからアクセス
ソフト開発型ベンチャーの日本テレソフト(社長・金子秀明氏、東京都千代田区 TEL03-3264-0800)はこのほど、目の不自由な人に向けてホームページ上の情報を点字で提供するサービス「ブレイルブラウザー」を始めた。昨夏発売の視覚障害者向けマルチ情報機器「マルチブレイルNT-32」をパソコンにつなぎ、このサービスの専用ポータル(玄関)サイトからアクセスする。

接続されるパソコンのOS(基本ソフト)がウィンドウズ95以降であれば動作する。まずパソコン側に、このサービスに関するプログラムが収録されたCD-ROMソフトをインストールする。あとはこのサービス専用のポータルサイトを経由して、ニュースや気象、公共施設などの地域に関する情報などが掲載されているホームページにアクセスする。

アクセスされたホームページの文字情報は同社の専用サーバーで自動点訳し、ネット経由でマルチブレイルNT-32の点字表示部に点が浮かび上がる仕組みで、一行三十ニ文字分が表示される。

アドレスは機器上部の六点式キーボードで入力。また赤色の真四角のボタンで、ページ送りや戻り、中止などの操作ができる。マルチブレイルNT-32は本体と本体を動作させるためのアプリケーションソフトが収録されているCD-ROM一枚のセットで八十万円。北海道滝川市立図書館への納入を皮切りに現在二十台が販売されている。

今後は「音声読み上げソフトや文字を自動的に拡大表示するソフトなどの組み合わせで、弱視者向けのサービスの実施に向けた展開を検討したい」(堀壮光・情報企画部部長)考えだ。

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